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2013年11月2日土曜日

タイの保存蒸気機関車(2)


2013年もチュラロンコン大王記念日(10月23日)にバンコク(ホアランポーン)-アユタヤ間で蒸気機関車牽引の列車が運行されました。去年の国王誕生日(12月5日)にもタイにおりましたので、バンコクへの戻りの列車だけは見ることができたのですが、戻りの列車がバンコクに到着したのは夜7時を回っていましたので、日中にその雄姿を拝むことはかないませんでした。今回は、職場への通勤路の踏切で、アユタヤ行きの列車を撮影することができました。

3年ぶりに機材を新調したこともあって、テストを兼ねての撮影です。昨今は国際線の手荷物制限が厳しくなってきていますので、なかなか重量級の一眼レフを持参するのも大変になってきたということもあり、小型のEVF付きミラーレス一眼に乗り換えてみたのですが、せいぜい時速50km~60km程度しか出さない蒸気機関車の撮影にはこれで十分な感じはします。オートフォーカスはともかくとして、EVFの遅延とかはほとんど気になりません。また、これまでに使っていたのが高感度に弱いパナソニックの1200万画素センサーを搭載したE-5でしたので、それとの比較では高感度での画質は間違いなく改善されています。また、さらに強化された手ぶれ補正とも相まって、夜間での手持ち撮影は相当にやりやすくなりました。

ちょっと気になった点としては、センサーのダイナミックレンジも大きく改善されており、白飛び黒潰れもパナソニックセンサーに比べて少なくなっているのは間違いなさそうなのですが、逆に、ポジフィルムのようなメリハリが薄れたような気もしています。E-M5以降のソニーセンサー機は、E-5に比べて写真の透明感がイマイチ、などと言われることもあるようですが、ダイナミックレンジが広くなったことが原因なのかもしれません。この辺は好みの問題かもしれませんし、そもそも後処理でどうにでもなるのかもしれませんが。

次回は12月5日の国王誕生日の運行になります。


今回の撮影場所はこちらになります。


タイの保存蒸気機関車
2013年10月


Preserved Steam Locomotive in Thailand
アユタヤに向かう列車です。大通りの踏切での撮影ですが、私のほかに数人のタイ人も撮影していました。踏切の詰め所の職員も出てきて撮影していました。踏切の遮断機の中で。おおらかでいいですね。

Preserved Steam Locomotive in Thailand
お気づきかもしれませんが、私も踏切の遮断機の内側にいます。右側の線路は、東線に向かう分岐になっており、遮断機はその外側にあるのですが、皆さん本線と分岐線の間で撮影していました。もちろん鉄道職員も。
なお、奥に見えているのは、チットラッダー王室駅です。DL牽引の上り列車が停車していますね。
で、この列車をよく見ると……


なんと、対向列車の乗務員さんまで運転席から身を乗り出して、向かってくるSLを撮影しています。SLの機関士さんも手を振って応えています。

Preserved Steam Locomotive in Thailand
前回と同じく、ホアランポーン駅手前の陸橋からの撮影ですが、例によってバンコク到着はだいぶ遅れ、周囲は真っ暗です。また、悪いことに、この直後にホアランポーン駅を出た列車がかぶってしまい、狙った位置での撮影はできませんでした。前回はE-P2で撮影したのですが、E-M1の高感度画質が大幅に改善されていることは間違いありません。

Preserved Steam Locomotive in Thailand
国王誕生日と比べると、ホアランポーン駅のデコレーションは少なく、駅の照明もかなり抑えられていました。

Preserved Steam Locomotive in Thailand
鉄オタのお巡りさんなのでしょうか、三脚を使って熱心に機関車を撮影していました。これまたおおらかで結構ですね。

Preserved Steam Locomotive in Thailand
ホアランポーン駅で水を補給してから機関庫に帰ります。

Preserved Steam Locomotive in Thailand
最初にこの機関車を見たときは、日本の機関車にカウキャッチャー(機関車正面下部の赤いバンパー)は似合わないと思ったものですが、見慣れるとこれはこれで悪くないですね。

2013年9月1日日曜日

タイの保存蒸気機関車(1)

タイでは戦後しばらく日本製の蒸気機関車が使われてきました。このブログでも紹介した通り、戦争中に日本軍によってタイに送られたC56がそのままタイ国鉄で使い続けられていましたが、そのほかに戦後賠償の一環で日本から送られた蒸気機関車が存在します。
タイではあまりはっきりと機関車を形式分類していないようですが、「パシフィック」「ミカド」などと車軸の配置による分類だけはしているようです。タイ国鉄では、C56、パシフィック、ミカドの三種類の機関車が2両ずつ動態保存されており、3月26日(鉄道の日)、8月12日(王妃誕生日)、10月23日(チュラロンコン大王記念日)、12月5日(国王誕生日)にバンコク(ホアランポーン駅)-アユタヤ間で運行されています。
年に4日しかありませんので、なかなか都合をつけるのが大変ですが、2012年の12月5日に運よくバンコクにいることができましたので、バンコクのホアランポーン駅に出かけてきました。

なお、2012年には、機関車が故障し、この時が初めての運行でした。また、この後にも故障してしまったらしく、2013年の3月の運行はキャンセルになったようですが、修理が順調に終わり、2013年の8月には運行できたそうです。

今回の記事の撮影場所は、こちらになります。


タイの保存蒸気機関車
2012年12月


Preserved Steam Locomotive in Thailand
パシフィック850号機です。まさに日本の蒸気機関車らしい顔つきをしています。D51に似ていますが、パシフィック型の車軸配置ですので、動輪は3個です。そういう意味ではC59の親戚のようなものなのでしょうか。

Preserved Steam Locomotive in Thailand
川崎車両で1950年に製造されたことがわかります。

Preserved Steam Locomotive in Thailand
12月5日は国王の誕生日ですので、駅には国王の写真が飾られています。

Preserved Steam Locomotive in Thailand
このとおり、動輪は3個です。2C1のパシフィック型車軸配置になっています。

Preserved Steam Locomotive in Thailand
方向転換しなくても良いように、2両の蒸気機関車がエンド側で連結されています。こちらはパシフィック824号機です。こちらは日本車輛製です。

Preserved Steam Locomotive in Thailand
ホアランポーン駅への入線です。毎回到着が遅れるそうで、この時は2時間近く遅れていました。列車の到着に合わせて、駅周辺で花火が打ち上げられました。次回は花火と組み合わせた写真を撮れると良いのですが。

Preserved Steam Locomotive in Thailand
記念日だからだと思いますが、ホアランポーン駅にはお召列車も展示されていました。

C56 in Thailand
おまけですが、最近訪タイした際、バンコクのマッカサン駅に隣接した車両工場に、廃車になったC56が放置されているのを見つけました。いつからあるんでしょうね。