2013年もチュラロンコン大王記念日(10月23日)にバンコク(ホアランポーン)-アユタヤ間で蒸気機関車牽引の列車が運行されました。去年の国王誕生日(12月5日)にもタイにおりましたので、バンコクへの戻りの列車だけは見ることができたのですが、戻りの列車がバンコクに到着したのは夜7時を回っていましたので、日中にその雄姿を拝むことはかないませんでした。今回は、職場への通勤路の踏切で、アユタヤ行きの列車を撮影することができました。
3年ぶりに機材を新調したこともあって、テストを兼ねての撮影です。昨今は国際線の手荷物制限が厳しくなってきていますので、なかなか重量級の一眼レフを持参するのも大変になってきたということもあり、小型のEVF付きミラーレス一眼に乗り換えてみたのですが、せいぜい時速50km~60km程度しか出さない蒸気機関車の撮影にはこれで十分な感じはします。オートフォーカスはともかくとして、EVFの遅延とかはほとんど気になりません。また、これまでに使っていたのが高感度に弱いパナソニックの1200万画素センサーを搭載したE-5でしたので、それとの比較では高感度での画質は間違いなく改善されています。また、さらに強化された手ぶれ補正とも相まって、夜間での手持ち撮影は相当にやりやすくなりました。
ちょっと気になった点としては、センサーのダイナミックレンジも大きく改善されており、白飛び黒潰れもパナソニックセンサーに比べて少なくなっているのは間違いなさそうなのですが、逆に、ポジフィルムのようなメリハリが薄れたような気もしています。E-M5以降のソニーセンサー機は、E-5に比べて写真の透明感がイマイチ、などと言われることもあるようですが、ダイナミックレンジが広くなったことが原因なのかもしれません。この辺は好みの問題かもしれませんし、そもそも後処理でどうにでもなるのかもしれませんが。
次回は12月5日の国王誕生日の運行になります。
タイの保存蒸気機関車
2013年10月
アユタヤに向かう列車です。大通りの踏切での撮影ですが、私のほかに数人のタイ人も撮影していました。踏切の詰め所の職員も出てきて撮影していました。踏切の遮断機の中で。おおらかでいいですね。 |
お気づきかもしれませんが、私も踏切の遮断機の内側にいます。右側の線路は、東線に向かう分岐になっており、遮断機はその外側にあるのですが、皆さん本線と分岐線の間で撮影していました。もちろん鉄道職員も。 なお、奥に見えているのは、チットラッダー王室駅です。DL牽引の上り列車が停車していますね。 で、この列車をよく見ると…… |
なんと、対向列車の乗務員さんまで運転席から身を乗り出して、向かってくるSLを撮影しています。SLの機関士さんも手を振って応えています。
前回と同じく、ホアランポーン駅手前の陸橋からの撮影ですが、例によってバンコク到着はだいぶ遅れ、周囲は真っ暗です。また、悪いことに、この直後にホアランポーン駅を出た列車がかぶってしまい、狙った位置での撮影はできませんでした。前回はE-P2で撮影したのですが、E-M1の高感度画質が大幅に改善されていることは間違いありません。 |
国王誕生日と比べると、ホアランポーン駅のデコレーションは少なく、駅の照明もかなり抑えられていました。 |
鉄オタのお巡りさんなのでしょうか、三脚を使って熱心に機関車を撮影していました。これまたおおらかで結構ですね。 |
ホアランポーン駅で水を補給してから機関庫に帰ります。 |
最初にこの機関車を見たときは、日本の機関車にカウキャッチャー(機関車正面下部の赤いバンパー)は似合わないと思ったものですが、見慣れるとこれはこれで悪くないですね。 |
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