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2013年9月1日日曜日

タイの保存蒸気機関車(1)

タイでは戦後しばらく日本製の蒸気機関車が使われてきました。このブログでも紹介した通り、戦争中に日本軍によってタイに送られたC56がそのままタイ国鉄で使い続けられていましたが、そのほかに戦後賠償の一環で日本から送られた蒸気機関車が存在します。
タイではあまりはっきりと機関車を形式分類していないようですが、「パシフィック」「ミカド」などと車軸の配置による分類だけはしているようです。タイ国鉄では、C56、パシフィック、ミカドの三種類の機関車が2両ずつ動態保存されており、3月26日(鉄道の日)、8月12日(王妃誕生日)、10月23日(チュラロンコン大王記念日)、12月5日(国王誕生日)にバンコク(ホアランポーン駅)-アユタヤ間で運行されています。
年に4日しかありませんので、なかなか都合をつけるのが大変ですが、2012年の12月5日に運よくバンコクにいることができましたので、バンコクのホアランポーン駅に出かけてきました。

なお、2012年には、機関車が故障し、この時が初めての運行でした。また、この後にも故障してしまったらしく、2013年の3月の運行はキャンセルになったようですが、修理が順調に終わり、2013年の8月には運行できたそうです。

今回の記事の撮影場所は、こちらになります。


タイの保存蒸気機関車
2012年12月


Preserved Steam Locomotive in Thailand
パシフィック850号機です。まさに日本の蒸気機関車らしい顔つきをしています。D51に似ていますが、パシフィック型の車軸配置ですので、動輪は3個です。そういう意味ではC59の親戚のようなものなのでしょうか。

Preserved Steam Locomotive in Thailand
川崎車両で1950年に製造されたことがわかります。

Preserved Steam Locomotive in Thailand
12月5日は国王の誕生日ですので、駅には国王の写真が飾られています。

Preserved Steam Locomotive in Thailand
このとおり、動輪は3個です。2C1のパシフィック型車軸配置になっています。

Preserved Steam Locomotive in Thailand
方向転換しなくても良いように、2両の蒸気機関車がエンド側で連結されています。こちらはパシフィック824号機です。こちらは日本車輛製です。

Preserved Steam Locomotive in Thailand
ホアランポーン駅への入線です。毎回到着が遅れるそうで、この時は2時間近く遅れていました。列車の到着に合わせて、駅周辺で花火が打ち上げられました。次回は花火と組み合わせた写真を撮れると良いのですが。

Preserved Steam Locomotive in Thailand
記念日だからだと思いますが、ホアランポーン駅にはお召列車も展示されていました。

C56 in Thailand
おまけですが、最近訪タイした際、バンコクのマッカサン駅に隣接した車両工場に、廃車になったC56が放置されているのを見つけました。いつからあるんでしょうね。

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