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2013年8月30日金曜日

中国 甘粛省白銀市の蒸気機関車(2) 早朝の始業準備

白銀有色金属公司専用線の始業前の準備です。ヤードでボイラーの圧力が高まるのを待っています。夜が明けると、貨物列車とともに運行を始めました。

今回の記事の撮影場所は、こちらになります。

白銀有色金属公司の上游型蒸気機関車
2008年2月



Shangyou in Baiyin

Shangyou in Baiyin

Shangyou in Baiyin

Shangyou in Baiyin

Shangyou in Baiyin

Shangyou in Baiyin

2013年8月27日火曜日

秩父鉄道の門鉄デフC58363

インドネシアネタが続いていましたので、この辺で国内ネタを。

すでに秋になりつつありますが、6月の秩父鉄道の門鉄デフを装備したC58です。

この型のデフはSL最晩年に道東で走っていたC58 33号機に装備されていたものだそうです。
道東で門鉄デフの機関車が走っていた経緯についてはここに書いてあります。

http://rail.hobidas.com/blog/natori/archives/2013/05/15/


JNRマークが入ったのは、1972年の鉄道100年を記念したものだそうで、廃車になる1975年までの間はこの姿で走っていたとのことです。

8月上旬にはまたやや違った形の切取デフに換装して走ったようですね。



2013年 6月 秩父鉄道 C58 363 (G-2タイプデフレクター装備)

広瀬川車両基地の出庫です。


客車は12系ですが、マロン色に塗装されています。

武州日野駅付近

切通しを力行していきます。

特異なデフの形がよくわかりますね。

2013年8月21日水曜日

中部ジャワの蒸気機関車 Sumberharjo再び(5)

一昨年の訪問では、諸般の事情(妻とその両親が同行していたので走り出すまでボーっと待っているわけにはいかなかった)から、残念ながら走行する3号機は見られなかったのですが、今回はその雄姿を拝むことができました。3号機と4号機はテンダーなしのタンク機関車ですので、より一層かわいらしいのですが、空車のローリーを力強く牽引していきました。

ローリーを切り離してからしばらく止まっていましたので、再び動き出すまでボーっと待っていたところ、ヤードへの返し運転に同乗させてくれました。



Sumberharjo砂糖工場の小型蒸気機関車 3号機の雄姿
2013年7月

Small Steam Locomotive at Sumberharjo
3号機が空車のローリーを牽引していきます。ここは運転指令所なのですが、門にはインドネシアの独立記念日が記されています。インドネシアでは、集落の入り口などに独立記念日の日付を書いてあるのを本当によく目にします。

Small Steam Locomotive at Sumberharjo
7号機とすれ違います。


Small Steam Locomotive at Sumberharjo
ここでローリーを切り離しました。向かって左手に線路が分岐して伸びています。

Small Steam Locomotive at Sumberharjo
機関士さんが煙室の扉を開けて、カマの調子を見ています。

Small Steam Locomotive at Sumberharjo
分岐の先の線路はこんな感じでガタガタです。線路の脇が大きくえぐられていますので、ちょっと嫌な予感がしたのですが……

Small Steam Locomotive at Sumberharjo
案の定というか、トラクターが登場しました。ここから先はトラクターが牽引していきます!

Small Steam Locomotive at Sumberharjo
線路もお構いなしに大きなタイヤで踏みつけながら進んでいきます。

Small Steam Locomotive at Sumberharjo
こんな使い方をしてると線路を痛めると思うのですが……
右に左に傾きながら、グイグイ進んで行きます。

Small Steam Locomotive at Sumberharjo
ヤードに戻った3号機です。帰路は3号機に同乗させてもらいました。お疲れ様でした。

2013年8月20日火曜日

中部ジャワの蒸気機関車 Sumberharjo再び(4)

今回の訪問では、3号機、6号機、7号機、9号機、10号機、11号機の6台の蒸気機関車が稼働していました。そのほかにディーゼルも何台か動いていました。



Sumberharjo砂糖工場の小型蒸気機関車 今回稼働していた機関車
2013年7月

3号機


6号機
7号機
9号機
10号機
11号機





2013年8月14日水曜日

中部ジャワの蒸気機関車 Sumberharjo再び(3)

昼間に収穫したサトウキビを積み込んだ列車は、夕刻に工場に向かいます。
積み荷が多すぎると、車輪が空転してなかなか発車することができません。特にこの時は、機関車のピストンの部分の止めねじが飛んでしまったらしく、そこから蒸気が漏れてしまい、しばらくの間機関車は、空転を繰り返すばかりで動くことができませんでした。

結局、金属の棒切れに布を巻きつけて、グリグリとねじ込んで穴をふさいで、蒸気の漏れを抑えて何とか動き出しましたが、その棒切れが蒸気の圧力で吹き飛ばされるのではないかとちょっと心配でした。吹き飛ばされた棒切れが体に当たったら、大怪我するでしょうからね。当たり所によっては大怪我では済まないかもしれません。

もうすぐ発車するよ~と機関士さんに告げられてから、本格的に走り出すまで、2時間近くが経過していました。

それはともかくとして、空転している機関車から吹き上げられる火の粉はうっとりするほどに美しく、ピストン運動から生じるガシャガシャという機械音、レールに撒かれた小石を踏みつぶすバリバリという破壊音と相まって、この世のものとも思えない光景でした。




Sumberharjo砂糖工場の小型蒸気機関車 火の粉を吹き上げつつ奮闘する7号機
2013年7月


Small Steam Locomotive at Sumberharjo
まさに発車せんとするところだったのですが、タイミング悪く手前の道をオートバイが通過してしまいました。
この写真はシャッタースピード8秒です。シリンダのあたりから蒸気が漏れてしまっているのがわかります。

Small Steam Locomotive at Sumberharjo
今回は諸般の事情により三脚を持参することができませんでしたので、地面にカメラを置いての撮影となってしまいました。忘れたわけではなく、他の荷物が多くて航空機に持ち込むことを断念し、現地で購入しても良かったのですが、同行者(妻ですが)が無駄な買い物を非常に嫌がる人なので、それも断念したというちょっと情けない事情です。
真っ暗な中で不安定な地面にカメラを置いて、少しずつ動く機関車を追いかけていましたので、カメラの水平を取ることができませんでした。トホホ。
この写真はシャッタースピード10秒です。同じくシリンダ付近から蒸気が漏れています。

Small Steam Locomotive at Sumberharjo
シリンダの穴をふさいでまともに動き出した直後の写真です。
これはシャッタースピード8秒。8秒で2~3m位動いたような感じです。

Small Steam Locomotive at Sumberharjo
同じくシャッタースピード8秒。滑り止めに置かれた線路上の小石を粉砕しながら、ゆっくりゆっくりと進んでいきます。


2013年8月10日土曜日

中部ジャワの蒸気機関車 Sumberharjo再び(2)




今回はサトウキビ収穫の真っ盛りでしたので、サトウキビ運搬用のローリーを水牛で牽引している光景にも出会いました。

畑の中にプラレールのように線路を引いて、本線上のローリーを畑に引っ張っていくのですが、ドロドロの畑の上にサトウキビの葉っぱを敷いて、その上に線路を乗せているだけですから、当然のことながら線路はガタガタで、ローリーの脱線が頻発します。

また、水路なども越えて進みますので、傾斜がある上に、ローリーにはブレーキなどはありませんので、うかうかしていると暴走したローリーに轢かれてしまいます。

そんな危険と隣り合わせの作業でもありますが、そこはインドネシア。作業者の皆さんは明るく働いておられました。


Sumberharjo砂糖工場の水牛牽引列車
2013年7月

Buffalo Train at Sumberharjo
本線上のローリーに水牛がつながれて発車を待ちます。畑の中へ向かう即席の線路が敷設されています。

Buffalo Train at Sumberharjo
本線からの分岐は、本線のレールの上に畑に向かう線路をかぶせて固定しただけの簡易なものです。

Buffalo Train at Sumberharjo
即席のポイントを横から見ると、レールの上にレールが乗っかっているのがよくわかります。

Buffalo Train at Sumberharjo
発車しようとしますが、牛が嫌がってクルクル回ってしまいました。

Buffalo Train at Sumberharjo
なんとか発車できました。畑に向かって進みます。

Buffalo Train at Sumberharjo
左手の本線上に見えるのは、ローリーを牽引してきた蒸気機関車です。

Buffalo Train at Sumberharjo
畑の中に敷かれた線路を進んでいきます。背後に見えるのは3432mの火山、スラメット山です。

Buffalo Train at Sumberharjo
ちょっと進んだところで脱線しました。3人がかりでローリーを持ち上げて線路に戻します。

Buffalo Train at Sumberharjo
途中には水路が走っており、橋が架けられていますが、結構な勾配になっています。橋の上にもサトウキビの藁を敷いて道床にしています。

Buffalo Train at Sumberharjo
ローリーにはブレーキの類いは一切ありませんので、傾斜地では止まっていることができません。サトウキビを束ねたものを車止めとして使います。

Buffalo Train at Sumberharjo
水路を越える際には、傾斜がきついので水牛四頭立てで牽引します。

Buffalo Train at Sumberharjo
ちょっと一休み。

Buffalo Train at Sumberharjo
この列車はさらに奥に進みます。手前に見えるのは収穫済みのサトウキビです。これからローリーに積み込みます。

Buffalo Train at Sumberharjo
収穫されたサトウキビをローリーに積み込んでいます。
蒸気機関車が操車場に戻りますので、機関車を通すために、本線上に仮設された分岐を取り外します。

Buffalo Train at Sumberharjo
仕事を終えた水牛を水路で水浴びさせます。サトウキビの葉っぱを使って、水牛を洗っています。お疲れ様でした。